誰しも自分のことが大切なのは仕方がないことです。
自分が不幸な状況なのに、他人の幸せを心から喜べないのも当然ですよね。
でも、他人のことも全く考えないで、あまりにも自分勝手過ぎるのも問題です。
そんなことばかりしていると、周りに誰もいなくなってしまいます。
感謝の気持ちは大切
友達って、何でも言い合えて、時には励まして時には怒って注意して…そんな関係が一番の友達関係なんだと思います。
ただ、こちらがそんな関係を望んでいても、相手も同じ考えとは限りません。
でも、相手が自分のためにしてくれたことに関しては、しっかり感謝しないといけません。
そんな感謝の気持ちすら持てないようでは、反対に自分のことを相手にしてくれる人も、どんどん消えてしまい、最後は一人ぼっちなりますよ。
転職したいんだけど…
かなり前の話ですけど、こんなことがありました。
登場するのは、私と高校時代の同級生の松田君(仮)と加藤君(仮)の3人です。
当時、松田君は接客の仕事をしていました。
高校を卒業して、就職はしたんですけど、すぐに辞めてバイト生活をして、また就職をしてまた辞めて…かなり転々としていたんですけど、今回の接客業は長く続いていたんですよね。
加藤君は高校卒業後に専門学校へ行き、簿記の資格を取得して、パソコンスキルも持っていて、事務の仕事をずっとしていました。
そんな2人と食事をすることになったんです。
どうやら事前に、松田君から加藤君へ「接客の仕事を辞めて、事務の仕事がしたい」なんて、相談があったようなんです。
加藤君は、真面目で優しい人なので、親身になって相談に乗ってあげていました。
加藤君「うちの会社は資格がないと、難しいよね。パートなら大丈夫なんだけど…」
松田君「パートじゃ、しょうがないよな。研修期間はしょうがないとしても、やっぱり正社員じゃないと」
加藤君「一応、知り合いの人にも聞いたんだよね。ちょうど募集はしているらしいけど。入社してから、資格を取るような人も多いって。給料は〇〇円くらいで、待遇は云々…」
松田君「そんなに給料安いの?それじゃあ生活できないよ」
加藤君「あくまで知り合いのところだから。探せばもっと良い条件の会社はあるんだろうけど。やっぱり簿記の資格でも取れば?」
松田君「簡単に取れるの?」
加藤君「簡単ではないけど、勉強すれば何とかなるよ。うちの職場でもパートで来てる女性がいて、母子家庭で子供を育ててながら、頑張っている人がいるよ。資格スクールみたいなところに通うお金はないから、仕事終わって子供を迎えに行って、家に帰ってから子供のことや家のことをやって、子供が寝てから勉強しているって」
松田君「そんな時間ないんだよな。いろいろと忙しいし」
自分勝手な考えにイライラ
その辺まで聞いていたら、だんだんと頭に来ました。
松田君は、真剣に相談に乗ってくれているし、知り合いにまで聞いてくれているのに、「正社員じゃないとダメ…給料が安い…勉強時間もない…」そんなことばかり言っているので。
しかも、松田君はスロットが好きで、よく休みの日や仕事終わりに言っているのは、自分でも言っていたんです。
私「時間がないって言うけど、スロット我慢して、その時間で勉強すれば良いじゃん」
松田君「お前ね~正社員っていろいろストレス抱えるんだよ。発散するものがなければ、やってられないよ。お前みたいに呑気な契約社員じゃないんだよ」
そうなんです。
私は当時、契約社員でした。
その会社はバイトから入って、認められれば契約社員になれるんですね。
一応、会社の中でですけど、いろいろ資格のようなものもあって、必死に勉強して、取得できて契約社員になれたんです。
それに、契約社員期間の頑張りも認めて貰えて、2ヶ月後からは正社員として登用してもらえることになったばかりだったんですね。
1週間ほど前に決まって、加藤君には伝えていたんですけど、松田君にはその日に言おうと思っていました。
それぞれ大変さは違う
確かに、その職場や立場によっても、仕事の大変さは違うのは分かります。
今も非正規雇用者と正社員が同じ仕事をしているのに、格差があるということで問題になることもありますよね。
私も契約社員の立場でしたけど、それなりに頑張っているつもりでしたし、松田君が遊んで飲んで…なんてしている頃にも、遊ぶのを我慢して職場の試験に受かるために、必死に勉強していました。
それなのに…とガッカリしましたね。
ただ、松田君には正社員になれることを伝えてなかったし、「いろいろ悩んでいて、八つ当たりみたいになっちゃったのかも」と思いました。
そこで「一応、俺も再来月から正社員になれることになったんだけど」と言いました。
「おめでとう」という一言が返ってくるかと思ったんですけど、違いました。
松田君「へ~たまたま人がいなかったから採用されただけだろ?一から面接受けてなら大変かもしれないけど、バイトして契約社員になれて、社員になれない方がおかしいじゃん」
そんなことを言われました。
さらにガッカリです。
「おめでとう」を言われず、予想外のことを言われてガッカリするのは、単に私のワガママかもしれません。
私の言い方も悪かったかな?とも思いましたけど、なんか悔しさもあって、そのまま無言になってしまいました。
その日は、空気も悪くなってしまって、解散することになりました。
温厚な人でも怒らせるなんて…
帰宅後、加藤君から連絡がありました。
ちなみに、私が正社員に登用されることを伝えた際に加藤君は「おめでとう!頑張ってたもんね。」と自分のことのように喜んでくれました。
松田君の言動に対して、普段温厚な加藤君が「ちょっと酷すぎるよね。私君がどれだけ頑張っていたのかも知らないで。しかも、自分で事務職に興味があると言っておきながら、こっちが何を言ったって文句というか気に入らない感じで言っていたし。前も、こんなことがあったじゃん!あの時もさぁ、云々…」と、かなり文句言っていました。
加藤君が怒るくらいだから、私がイライラするのも仕方がないことかなぁと思いました。
誰にも相手にされなくなりました
その後、松田君とは、疎遠になりました。
私からも連絡することもなくなりましたし、松田君からも連絡が来ませんでしたから。
加藤君の方も松田君とは、たまに連絡が来るようですけど、会って遊んだりすることはないようですね。
周りの友達から聞いた話だと、他の人に対しても、ワガママだったり自分勝手だったり、散々だったようで、どんどん離れて行ってしまったようです。
相手の気持ちも考えて
日々、生活していくなかで、ちょっとしたことでも、自分で「こうしたい!」ということを選択していることが多いと思います。
自分の欲求通りになった方が、自分にとっても嬉しい限りです。
でも、思い通りにならないからと言って、イライラしたり人に当たったりしてはダメですよね。
仲が良いからこそ、自分の意見を主張する…反対に相手の意見もしっかり聞く、それをしないといけません。
所詮、他人ですし考え方も性格も違いはあるわけですから、少しは相手に合わせる努力をしないと、一人ぼっちになってしまうので、気を付けないといけませんね。