沈黙って好きですか?
私は嫌いというか怖いです。
沈黙になるのが嫌なので、自分からも一応、頑張って話をするんですけど、続くこともなく、すぐに途切れてしまって、沈黙…。
そんな状況を何とかしたいと思っていました。
会話の続け方が、全く分かりませんでした。
どうすれば盛り上がるのか、意味が分かりません。
たまに相手がお喋りな人で、一方的にベラベラ話すような人もいますよね。
そういう人とだと、確かに話は続きます。
ただ、話を聞いているだけで、会話が成立しているように思えないし、なんか疲れちゃうんです。
上手く会話のキャッチボールができて、お互いに楽しめるような会話がしたかったんですね。
自分から話すのが苦手なら聞き上手になれば良い!なんてことを聞いたことがありました。
でも、聞き上手にもなれないんです。
例えば、職場の先輩が旅行に行ったなんて話をされたとします。
先輩「〇〇に旅行に行ってきたんだ」
私「誰と行ったんですか?」「楽しかったですか?」
そのくらいは聞けるんですけど。
先輩「彼女と行った」「楽しかった」
という返事があると、それ以上、話は続かないんです。
その時、別の同僚が話に加わったんですね。
先輩「〇〇に旅行に行ってきたんだ」
同僚「誰と行ったんですか?」「楽しかったですか?」
と同じような質問をして、返事が同じでも
同僚「〇〇って△△があるところですよね?」「××には行ったことがあるんですけど、〇〇はないんです。△△以外にどんなものがあるんですか?」「美味いもの食べたんですか?」「車で行ったんですか?」「何時間くらい掛かりました?」
という感じで、どんどん質問を始めたんです。
「彼女と行った」という話から
同僚「彼女さんって、いくつですか?」「何している人ですか?」「可愛いですか?」「芸能人に例えると?」「付き合いは長いんですか?」「結婚のご予定は?」
などなど、さらに話が弾んでいきました。
先輩も気持ちよさそうに、話をしていたんですね。
その間、私はただ聞いているだけでした。
でも、同じような場面でも
先輩「この前、一人で〇〇に旅行に行ったんだ。△△っていう名所があって、一人旅でも楽しかったよ。旅館に泊まったけど飯も美味いし、最高だったよ。でも、帰りに渋滞にハマっちゃって、大変だった。行きは2時間ちょっとで着いたんだけど、帰りは4時間くらいかかったな。」
というような感じで、全部言われてしまったような時は、何も聞くこともありません。
「彼女は…?」と聞きたくても、一人旅となると、その話題にもできませんでした。
この時は、別の同僚もいたんです。
同僚「一人旅も楽しいんでしょうけど、彼女と行けば良いのに?」
先輩「彼女なんていないよ。いれば一緒に行っているよ」
同僚「俺も1年くらいいないですけど、どのくらい一人ぼっちですか?」
先輩「もう2年くらいだな。彼女がいるのも良いけど、一人は気楽じゃないか?」
同僚「そうですね。でも寂しくなることも…」
先輩「そうだよな。旅行の時も、周りのカップル見ると虚しくなったな」
同僚「でも、先輩ってカッコいいし面白いし、モテるだろうから、その気になれば、すぐに彼女もできるんじゃないですか?」
先輩「そうか^^」
という感じで、会話が続いていきました。
誉め言葉も出てきたことで、先輩もニコニコしてましたね。
沈黙とさよなら!
周りの人の会話を聞いて、真似しようとしてもダメでした。
沈黙が怖い…けど自分で饒舌に話をするのは無理だから、聞き上手になって、相手に話をしてもらえば沈黙にならなくて済む…そんな風に思ったんですけど、会話のイロハのようなものも分かっていないのに、無理して聞き上手になろうとしても、なれるわけありません。
これはコミュニケーション能力を身に付けるために、会話の基本を学ばないと、どうにもならないと思ったんです。
この会話術を、とにかく一から学びました。
難しい会話やみんなを楽しませるような話ができなくても、普通に雑談くらいはできるようになりたかったんです。
そうじゃないと、人と接することに苦痛しか感じられなかったんですよね。
苦痛を感じるから、なんとか話をしないといけない…でも、上手くいかない…やっぱり無理なんだ…自信がなくなる…やっぱり頑張らないと…でも、無理…という負のループばかりでした。
今までは頑張れば頑張るほど、どんどん自信が無くなっていきましたけど、今は少しずつですけど、雑談ができるようになってきて、ちょっと自信が持てるようになれました。
会話術を学んだから大丈夫だ…今回は1だけだけど上手くいった…次も頑張るぞ…今回は2だけ上手くいった…よし確実に成長している…という感じで、日々、成長しているのを実感できるほどです。
今までが、あまりにも会話が苦手過ぎたので、現在もコミュニケーション能力が身に付いたとまでは言えないと思います。
それでも、今までは1会話で9沈黙くらいだったのが、半々くらいにはなっていると思います。
これから、もっと話術を磨いて、沈黙とは無縁と言えるほどになりたいと思っています。