正直、人と話をするのが嫌で、避けていました。
話をした方が良いとは思ってましたけど、上手く話せないから、嫌だったんですね。
人付き合いが上手い人のことは、ただただスゴイ!としか思えませんでした。
昔から人見知りで、活発なタイプでもないし、クラスでも目立たないような感じでした。
それでも、一応友達はいました。
いたんですけど、友達と一緒にいろいろなところに遊びに行ったり、馬鹿騒ぎしたり、楽しい想い出がたくさんあって…ということは、全くないんです。
あくまでも、学校内での友達であって、休みの日に会うなんてことはありませんでした。
そんな風に、人と接することがあまりない中で成長してきましたから、元々大人しい性格が、さらに静かになっていきましたし、会話も苦手になっていきました。
一度、「人付き合いが苦手」と思ってしまって、人と接することを避けてしまうと、もうどうにもなりません。
どこに行っても、人と交わろうともしなくて、端の方でポツンと孤立してました。
それでも、気にしないで平気なら良いんですけど、「はぁ~どうして、こんな性格になっちゃったんだろう…何をしてるんだろう…みんな楽しそうだなぁ…」と寂しくなっていたんです。
それなら、自ら交われば良いだけと言われるかもしれませんけど、その勇気もないし。
どうして良いのかも分からなくなっていました。
無事に話ができるようになった!
そんな生活を数年続けていた時に、「会話上手になりたい!」と、今までの考えをガラリと変えることがありました。
それは、一人の女性との出会いでした。
無茶苦茶タイプの人だったんです。
完全に一目惚れでした。
でも、当然ですけど、何も話せませんでした。
その人は、すごく気さくな人で、私にも話し掛けてくれたんですけど、何て返して良いかも分からなくて、相槌を打つので精一杯でした。
「もっと話したい」「仲良くなりたい」と初めて自分の性格と向き合って、真剣に改善させたいと思ったんです。
それでも、簡単には改善なんてできません。
いろいろ会話術や恋愛や人付き合いに関する書籍を読みました。
その中でも、一番勉強になったのは、これですね。
変に恋愛系のもので、「女を口説く」「惚れさせる」ようなものだと、まず基本的な話術もないし、下心があると、余計上手くいかないんじゃないかと思いました。
でも、この人に好かれる会話術は人付き合い全般が良くなるような話術だったので、気になる女性だけでなく、同姓の人とも親しくなれるような話術が学べました。
実際に、いきなりガラリとは変わりませんでしたけど、徐々に人間関係が良くなっていったんです。
ペラペラ饒舌ではないですけど、今まで全くの無言だった自分と比べたら、すごく変わりました。
気になる女性とも、いろいろ話せました。
ただ、話をして性格が分かってきたら、あまり魅力を感じなくなったんです。
そういうのも、喋らないと分からないですよね。
今は人間関係が良好になって孤立するようなこともなく、交わっていけますし、それなりに雑談というものを楽しめています。
喋れるようになって、「人は外見で判断してはダメ、話してみないと分からない」ということです。
精神的にもラクになって、気軽に話せるようになって良かったです。